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2020年6月20日 (土)

【私の武術慢歩】 北京の練習

 北京は「天高く馬肥ゆる秋」という言葉を実感させる晴天が多く、特に7日は。快晴だった。

 朝は、近くの東単公園に行くと、大勢が太極拳をやっている。現地の人に交じって八十八式太極拳をやったら、人だかりができた。

 北京体育館で、4日午後に続いて5日午前午後、6日午前で八十八式太極拳の細かい動作や姿勢などを直してもらう。手・上体・腰・足の動きを一致させることが重要と言う。分かってはいるのだが。手の高さ、爪先の角度などかなり細かい。
 二日目の午前中は少年武術団の子供たちが来て、「春が来た」「富士山」「汽車」など日本の歌を歌ってくれた。

 8日は李徳印老師に三十二式太極剣を習う。
 この日の夜は東単体育場に、八十八式太極拳の講習会を見学に行く。号令をかけての練習は興味深い。中国は武術の競技スポーツ化をすでに考えていて、いろいろな試みをしているようだ。
 我々も二十四式太極拳を表演したが、バラバラで出来が良くなかった。

 9日は剣と推手の練習。
 推手は最初分かれて場所を変え、マンツーマンで教えてもらう。私は李秉慈老師が担当してくれた。双推手で擠のときに深く押し込むように言われる。今までの楊式系の推手にはなかった動きで「えっ?」と思いながら言われるままにやるしかなかった。当時は制定拳しか見せてもらっていないので、だいぶ後で李秉慈老師は呉式太極拳の先生だと知った。今ならその推手もなるほどと思うが、その時は呉式太極拳を知らないので、戸惑うばかりだった。

 その後は同じ場所で一緒に練習するようになった。劉晩蒼老師は套路の練習の時は体育館の壁際で椅子に腰かけてニコニコと見守るばかり。背筋がピンと伸びて姿勢が良い。三浦さんが「いつも姿勢がまっすぐで崩れないので位牌先生と呼ばれている」と教えてくれた。「推手の神様」とも。
 その劉晩蒼老師が、推手になるとやおら立ち上がり、相手をしてくれる。そばにはいつも馬長勲老師が付いている。劉晩蒼老師のお弟子さんだとは最近まで知らなかった。劉晩蒼老師の推手はふわりと柔らかく、とても心地よいものだった。


 2018年に日本で馬長勲老師の『太極拳を語る』(BABジャパン)という本が出版され、翻訳の植松百合子さんから贈呈していただいた。彼女は以前恵比寿で一緒に稽古した仲間だから、記憶している人も多いだろう。130ページから日本太極拳学習訪中団(第一次、第二次)の話が載っているので参考にしてほしい。いただいたから言う訳ではないが、とても良い本なので勉強になると思う。一読を(何読でも)お勧めする。

 「日本太極拳協会で太極拳を習う」の回で第一次太極拳学習訪中団について推測を述べたが、どうやら正しくなかったようなので、北京訪問中の話の最中であるが、一時中断して次回はその辺を書いてみたい。


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